高野山と参詣道

日本仏教の聖地・高野山

和歌山県の山深くに位置する高野山は、真言密教の聖地として知られる特別な場所です。1200年以上前に弘法大師・空海が開いた修行の場であり、今もなお祈りと伝統が息づいています。世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」にも登録され、世界中から多くの人々が訪れるスピリチュアルスポットです。

豊かな自然と厳かな雰囲気に包まれた山内には、117もの寺院が点在し、宿坊での宿泊体験や精進料理を味わえるのも高野山ならではの魅力です。日常の喧騒を離れ、心を静める時間を求める人にとって、まさに理想的な旅先といえるでしょう。

奥之院 ― 弘法大師が眠る聖地

高野山で最も神聖な場所とされるのが「奥之院」。杉木立が続く参道には、戦国武将や著名人の供養塔が立ち並び、歩くだけで歴史の重みを感じます。参道の奥には弘法大師御廟があり、今もなお大師が人々のために祈り続けていると信じられています。

金剛峯寺 ― 高野山の総本山

荘厳な雰囲気を放つ「金剛峯寺」は、高野山真言宗の総本山。広大な境内には精緻な襖絵や庭園があり、歴史と芸術の融合を楽しめます。中でも日本最大級の石庭「蟠龍庭」は、力強い龍が雲海を泳ぐ姿を表現しており、訪れる人を圧倒します。

根本大塔 ― 真言密教のシンボル

高野山のシンボルともいえる「根本大塔」は、鮮やかな朱色が青空や緑に映える壮麗な建築。内部には大日如来像を中心とした曼荼羅の世界が広がり、密教の宇宙観を体感できます。

宿坊体験と精進料理

高野山ならではの楽しみが「宿坊」に泊まること。僧侶の案内による朝の勤行や写経、心を整える座禅などを体験でき、旅が特別なものになります。食事には動物性の食材を使わない精進料理が供され、味わい深さと美しさで訪れる人を魅了します。

高野山へのアクセス

高野山へは大阪や和歌山市から南海電鉄で「極楽橋」駅までアクセスし、そこからケーブルカーに乗り換えて山上へ。さらに路線バスで主要な寺院を巡ることができます。アクセスの良さもあり、日帰りから宿泊まで幅広い旅程が可能です。

訪れる人の心に残る旅

歴史・自然・信仰が融合する高野山は、一度訪れると心に深く刻まれる特別な場所です。静かな空気に包まれながら、自分自身と向き合う時間を過ごしてみませんか?

ご案内コース

奥の院

壇上伽藍と並び、奥の院は、高野山を訪れたなら訪れていただきたいところです。 現在は中の橋駐車場からも御廟に訪れることはできますが、一の橋から入るのが正式な参拝ルートです。 その一の橋から入れば、奥の院までは約2km。 参 […]

壇上伽藍

伽藍とは、僧侶が集まり、修行をする場で一番清楚な場所で、複数の関連施設で構成されている場所をいいます。 伽藍には、空海の弟子が描いた空海の絵に空海自身が目を書き入れ開眼したとされる御影が祀られている御影堂、真言密教のシン […]

女人道

1872年女人禁制が解かれるまで女性が高野山を参拝するため歩いた巡礼道と言われています。 高野町役場からスタートし、中の橋駐車場までのおよそ5時間・10kmの行程です。 ※日本語でのご案内は、こちらからお願いいたします。

高野山町石道【健脚向け】

高野山町石道は、あらゆる層の人々によって信仰の道として利用されていました。 高野山町石道には、五輪塔をかたどった卒塔婆がだいたい一町(109m)ごとに建てられています。高野山の壇上伽藍からふもとの慈尊院までは180基、壇 […]

黒河道【健脚向け】

高野山に通じる参詣道は「高野七口」と呼ばれ、多くの参拝者に利用されてきました。 そのうちのひとつ、黒河道(くろこみち)は、橋本から高野山の近道とされ、多くの奈良方面からの参詣者によって利用されていました。 中世には、奈良 […]