京都から淀川を舟で下り、大阪・窪津王子にご到着された上皇・法皇は、これより難行苦行の熊野古道をひたすら歩いて熊野三山を目指しました。
その窪津王子から田辺市までのルートを紀伊路と呼びます。
以前は中辺路も含めて「紀伊路」または「紀路」と呼んでいましたが、時代がくだって区別されるようになりました。
紀伊路にも、中辺路と同じく上皇・法皇が通った道であり、沿道には様々なストーリーが残されています。
また、江戸時代に発行された紀伊国名所図会には、当時の沿道の様子が描かれており、さらにくわしく往時の様子を窺い知ることができます。
紀伊路はそのほとんどがアスファルトなどによって舗装されていますが、ミカン畑の中や、竹藪に包まれた道などもあり、中辺路とはまた違った楽しみ方ができます。
アクセスも大阪から比較的近いので、コースによっては日帰りも可能です。
国の史跡として登録された箇所もあり、世界遺産追加登録への期待が高まっています。
下記以外のコースにつきましても、お気軽にお問い合わせください。
藤白坂（海南駅～加茂郷駅）
熊野古道・紀伊路ルートにある藤白坂は、大阪・和歌山市内から日帰りで熊野古道歩きを楽しみたいにお勧めです。 距離約１０ｋｍ所要時間約５時間難易度★★★☆☆ 藤白神社 海南市に位置する当コースにある藤白神社は、「熊野一の鳥居 […]
紀伊路 紀伊宮原駅～湯浅駅
中将姫の伝説が残る得生寺から、京都・伏見稲荷より約60年早く創建された「糸我稲荷神社」を経て、ミカン畑を抜け糸我峠からの絶景を見下ろし、逆川王子、湯浅の重要歴史的建造物群保存地区を歩く見どころの多いコースです。 また、上 […]