こんにちは。中野陽平と申します。和歌山市在住です。
仏教徒であり、また神道の神々を信仰する典型的な日本人です。
自宅では、朝夕必ず神棚と仏壇のお水を替え、祈り拝みます。
私の信仰はまさに「神仏習合」の中にあります。
熊野古道のガイドになろうと決心するずっと以前より、熊野三山の大ファンであり、今なお休みの日にはふらっと本宮大社にお参りにくることが多いです。
いにしえの巡礼者と同様に、また日本中の、世界中のありとあらゆる信仰を持つ方々と同様に、私は「祈り」の力を信じています。
「祈り」を通して人は、期待、感謝、後悔、不安、忍耐、そして勇気といった様々な自分の想いを確認し、神様や仏様の力を借りながら「次へ」と人生の駒を進めて行けるのではないでしょうか。
ときにはしんどい思いをしながら歩く熊野古道です。しかし、その古道沿いに点在する王子社やお地蔵さま、そして大社で、そんな静かな「祈り」のひとときをほんの少しでも共有できれば幸いです。
まだまだ修行中の身ではありますが、ガイドとして大切にしたいことが3つあります。
まず、お客さまの古道歩きが楽しいだけではなく安全なものであるよう最善を尽くします。安全こそがご案内する者としての最大の責務だと考えております。
また、往時の旅人が古道で体験したであろうことを、お客様と一緒に追体験し味わいたいと思っております。そよ風、雨、木洩れ日、汗、鳥のさえずり、美しい草花、寒さ、ぬかるみ、霧、そして目の前に広がる眺望。すべてが愉快なものではないかもしれませんが、そのすべてを一緒に楽しみたいと思います。
最後に、古道沿いにある王子や石仏、そして熊野三山に人々が寄せてきた信仰や想いの意味を少しでもお伝えできたらと思っています。
勉強しながらお待ちしております。是非、熊野にお越しください。