大辺路研修 紀伊浦神駅~那智駅

ガイドブログ

昨年5月の見老津駅~和深駅から始まり、昨日の紀伊浦神駅~那智駅まで、計8回に渡り、大辺路刈り開き隊・隊長、上野一夫さんに案内をしていただきました。

昨日はいよいよ最終日でしたが、「晴れ男」上野さんのおかげで?無事全日程雨に遭うことなく歩くことができました。

紀伊浦神駅~那智駅までは、浦神峠、市屋峠、二河峠、駿田峠の4つの峠越えがありますが、古道の状態がよく残されていて、気持ちよく自然を満喫しながら歩くことができました。

紀伊路にも大辺路にも言えることですが、やはり語り部がないとその面白さは半減してしまいます。
それは知識面においてはもちろんのことですが、コース(道順)を知る点においても、その価値は十分にあります。
大辺路・紀伊路は、国道からの出入りが多く、よほど案内板を見ないと(注意して見たつもりでも)間違う箇所が多くありますので、そういった余計な心配をしなくて済みます。

また、「あそこが元の古道です」と何回教えてもらったことか・・・教えてもらわなければ絶対に分かりません。
さらに、大辺路を「刈り開く」時の苦労話や、保全への取り組みなどもお聞きすることができました。

今回は「大辺路は文人・墨客が自然を愛でながら歩いた道」という認識が覆った研修でもありました。
歴史は新しいかもしれませんが、確実に多くの巡礼者が通ったという証拠がたくさん出てきています。
その中の一つとして、巡礼者を泊める「善根宿」が点在し、そういった巡礼者を1000人接待をした際の記念碑も見つかっています。

大辺路の魅力を伝え、もっと多くの方々に歩いてもらえるよう、私達でもできる限りの努力・協力をしていかなければならないと、強く思った研修でした。

今回上野さんには大変お世話になりました。
あらためて、この場を借りてお礼申し上げます。

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大辺路刈り開き隊

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